結論から言うと、家族や友達と位置情報を共有したいときは、まず、お使いのスマホに最初から入っている機能(iPhoneの「探す」、Googleマップの現在地の共有)で足りるかを確認し、足りない場合に、専用アプリ(Life360など)を検討するのが、分かりやすい進め方です。どの方法でも、共有は、相手の同意が前提で、いつでも止められることを、確認しておきましょう。
この記事では、Apple・Googleの公式ヘルプと、Life360のApp Store公式説明をもとに、特徴の違いと、共有を止める方法、安全面の注意点を整理しました。
この記事でわかること
- 位置情報を共有できる主な方法と、特徴の違い
- 共有を始める前に確認したいこと
- 共有を止める・一時停止する方法の考え方
- 同意なく位置情報を取得することの、法的な注意点
- よくある質問
位置情報の共有方法の比較
| 方法 | 主な特徴(公式の説明にもとづく) | 向いている場面 |
|---|---|---|
| iPhoneの「探す」 | 友達や家族と位置情報を共有。期間を選べる。共有の停止・一時停止ができる | 家族や友達が、iPhoneを使っている場合 |
| Googleマップの現在地の共有 | 選んだ相手と、リアルタイムの位置情報を共有。初期状態ではオフ | AndroidやGoogleアカウントを使っている場合 |
| Life360 | 家族などの「サークル」で共有。場所アラート、位置情報履歴、SOSアラートなど。一部は有料 | 家族の外出・帰宅を、通知で知りたい場合 |
OSやアカウントが異なる家族でも使えるという点は、専用アプリ(Life360)の特徴として、App Storeの説明で紹介されています(クロスプラットフォーム)。
iPhoneの「探す」で共有する
Appleのユーザガイドによると、「探す」アプリで、位置情報を友達と共有できます。
共有の流れ(Appleのガイドの要約)
- 「探す」アプリで「自分」を開き、「自分の位置情報を共有」をオンにする
- 「人を探す」から、共有したい友達を選び、共有する期間を選ぶ(カスタムで、終了時刻の設定もできる)
共有を止める・一時停止する
ガイドには、次の方法が書かれています。
- 特定の友達との共有を停止する:「人を探す」で相手の名前をタップし、「自分の位置情報の共有を停止」を選ぶ
- 一時停止する:「位置情報を非表示」を選ぶ
- 全員から、自分の位置情報を隠す:「自分」で「自分の位置情報を共有」をオフにする
- 新しい共有リクエストを受け取らない:「友達リクエストを許可」をオフにする
共有の期間を選べることと、いつでも止められることは、安心して使うための、大切な点です。
Googleマップで共有する
Googleのヘルプによると、「現在地の共有」は、選んだ相手と、リアルタイムの位置情報を共有する機能です。
- 初期状態ではオフで、誰かと共有を始めるまで、有効にはならない
- 共有される情報:名前とプロフィール写真、リアルタイムの位置情報、バッテリーの状態、最近訪れた場所、移動の状況(徒歩や運転など)
- 共有相手ごとに、自分に関する通知を作成できるかどうかを選べる
- デバイスの位置情報が、オンである必要がある
共有を止める方法
Googleのヘルプでは、Googleアカウントの「情報共有と連絡先」から、「現在地の共有」を管理して、特定の相手との共有を停止できると案内されています。Androidでは、設定から、すべての現在地の共有を、一時停止できるとされています。
注意点
- 位置は、実際とは異なる場所が、表示されることがある(繁華街など)と、ヘルプに書かれています
- お子さんのアカウントなど、保護者が管理するアカウントでは、動作が異なり、ファミリー リンクで管理されます
Life360で共有する
Life360のApp Storeの説明では、家族や友人から成る「サークル」で、位置情報を共有します。
主な機能
| 機能 | 内容(App Storeの説明にもとづく) |
|---|---|
| 位置情報の共有 | 友人や家族が今どこにいるかを、地図上で確認できる |
| 場所アラート | 自宅、職場、学校に、到着・出発したときに通知を受け取れる |
| 位置情報履歴 | サークルのメンバーの移動を、日ごとのタイムラインで確認できる |
| SOSアラート | 緊急時に、ヘルプアラートと位置情報を、サークルと緊急連絡先に送る |
| バッテリー残量の通知 | メンバーのバッテリー残量が少なくなると通知する |
| ドライバーレポート | 運転の履歴を評価する(高速運転、電話の使用、急ブレーキなど) |
有料プラン
App Storeの説明によると、有料のプラン(シルバー、ゴールド)があり、位置情報履歴の保存日数(7日間、30日間)や、設定できる場所の数などが異なります。無料で使える範囲と、有料の範囲は、変更されることがあるため、アプリ内の表示で確認してください。
共有を始める前に、確認したいこと
位置情報は、生活のパターン(自宅、職場、通学路、通う場所)が分かる、とても重要な情報です。次の点を、確認しておきましょう。
1. 相手の「同意」があるか
位置情報の共有は、相手が、納得したうえで、行うものです。「確認したいから」という理由だけで、相手に黙って設定することは、避けましょう。家族の間でも、話し合って、決めることが大切です。
2. 共有する期間と範囲
- いつまで共有するか(一時的か、ずっとか)
- 誰と共有するか
- どの情報まで共有するか(位置だけか、履歴や、バッテリー残量も含むか)
3. 共有の「止め方」を、全員が知っているか
共有を止める方法を、共有される側も、知っておくことが大切です。「止めたいときは、止めていい」というルールを、家族で、決めておくと、安心して使えます。
4. 万一のとき、位置情報が、見られる範囲
共有相手の端末が、他の人に使われた場合や、アカウントが乗っ取られた場合には、位置情報が、意図しない相手に見られる可能性があります。パスワードや、画面ロックの設定も、確認しておきましょう。
「共有をお願いされた側」の考え方
位置情報の共有を、頼まれた側になることもあります。Appleのユーザガイドには、共有リクエストを受け取った場合、共有する期間を選んで共有するか、共有したくない場合は「キャンセル」できると、書かれています。
- 断ってもよい:共有したくない場合は、断ることができます
- 期間を短くしてもよい:「今日だけ」「待ち合わせの間だけ」など、期間を選べる方法があります
- あとから止めてもよい:共有を始めたあとでも、停止や一時停止ができます
「断りにくい」と感じる場合は、その気持ちを、家族や、相手に、正直に伝えることが大切です。つらいときは、学校や、地域の相談窓口を、頼りましょう。
同意なく位置情報を取得することは、規制されています
位置情報を、本人の承諾を得ずに取得することは、法令で規制されている場合があります。警察庁のページによると、令和7年12月10日に、改正ストーカー規制法が公布され、同年12月30日から施行されています。
- 紛失防止タグを用いて、相手の承諾を得ずに、位置情報を取得する行為が、規制対象の行為に追加された
- 背景として、元交際相手などの自動車などに、紛失防止タグをひそかに取り付けて、位置情報を取得する事案が見られることが挙げられている
家族や、恋人、友人の位置情報を、本人の同意なく、取得・確認することは、トラブルや、法的な問題につながる可能性があります。共有は、必ず、相手の同意のもとで行ってください。
どれを選べばいいか
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 家族がみんなiPhoneを使っている | まず、「探す」で足りるか、確認する |
| Androidや、Googleアカウントを使っている | Googleマップの現在地の共有を、確認する |
| OSが混在している。到着・出発の通知がほしい | Life360などの、専用アプリを検討する(有料プランの内容も確認) |
| 友達と、一時的に、待ち合わせたいだけ | 共有の期間を、短く設定できる方法を選ぶ |
よくある質問(FAQ)
Q1. 相手に気づかれずに、位置情報を見られますか?
この記事では、そのような方法は、紹介しません。位置情報の共有は、相手の同意が前提で、同意なく取得することは、規制の対象になる場合があります。
Q2. 共有をやめると、相手に通知されますか?
アプリやOSによって、仕様が異なります。各社の公式ヘルプで、確認してください。
Q3. 無料で使えますか?
iPhoneの「探す」と、Googleマップの現在地の共有は、標準の機能として提供されています。Life360は、App Storeでは「無料」と表示されていますが、有料のプランがあります。
Q4. バッテリーは、減りますか?
位置情報を使う機能は、バッテリーに影響する場合があります。Life360のApp Storeの説明にも、バックグラウンドでの継続利用が、バッテリーを過度に消耗する可能性があると、書かれています。
Q5. 子どもに持たせても、いいですか?
子どもと話し合い、ルールを決めたうえで、使うことをおすすめします。Googleでは、保護者が管理するアカウントは、ファミリー リンクで管理されると、案内されています。
まとめ
- 位置情報の共有には、iPhoneの「探す」、Googleマップの現在地の共有、専用アプリ(Life360など)があります
- どれを選ぶ場合も、相手の同意と、共有を止められることが、前提です
- 共有する期間・相手・範囲を決め、止め方を、全員が知っておくようにしましょう
- 同意なく、位置情報を取得する行為は、ストーカー規制法などで、規制されている場合があります
参考にした公式情報(2026年10月12日確認)
- Apple サポート「iPhoneの「探す」で位置情報を共有する」:https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph01954dc44/ios
- Google マップ ヘルプ「現在地を共有する」:https://support.google.com/maps/answer/7326816?hl=ja
- Life360「Life360による位置情報の共有」App Store 公式説明:https://apps.apple.com/jp/app/id384830320
- 警察庁「ストーカー規制法の改正について」:https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/stalker/kaisei/

