結論から言うと、Telegramは、速さとセキュリティに重点を置いた、無料のメッセージアプリです。公式FAQでは、複数の端末で同時に使え、メッセージが同期されること、グループは最大20万人、チャンネルは視聴者数の制限なしであることが案内されています。電話番号は、初期設定では「連絡先に追加している人」にしか見えませんが、相手がすでに番号を知っていて、アドレス帳に保存している場合は、見えます。通常のチャットは「クラウドチャット」で、端末間で暗号化される「シークレットチャット」とは仕組みが違います。
この記事では、公式FAQにもとづいて、基本、電話番号とプライバシー、暗号化、アカウントの扱い、ボットの注意点を整理します。
この記事でわかること
- Telegramとは何か、できること
- 電話番号がほかの人に見えるか
- クラウドチャットとシークレットチャットの違い
- 2段階認証の設定
- アカウントの自動削除(18か月)
- ボットを使うときの注意
- 公式FAQで確認できなかったこと
Telegramとは
公式FAQには、次のように書かれています。
- 速さとセキュリティに重点を置いたメッセージアプリで、速く、シンプルで、無料
- すべての端末で同時に使える。メッセージは、スマートフォン・タブレット・パソコンの間で同期される
- メッセージ・写真・動画・あらゆる種類のファイル(doc、zip、mp3など)を送れる
- グループは最大20万人、チャンネルは、視聴者数に制限なしで配信できる
- 電話の連絡先に送るほか、ユーザー名で人を探すこともできる
- エンドツーエンドで暗号化された音声・ビデオ通話、最大200人のグループ通話、グループ内のボイスチャットにも対応している
アクティブユーザーが「10億人以上」といった数字も公式FAQに書かれていますが、FAQ自体が「古い情報が含まれる場合がある」としているため、この記事では数字には触れません。
電話番号とプライバシー
電話番号の見え方
公式FAQ「Who can see my phone number?」には、次のように書かれています。
- Telegramでは、電話番号を見せずに、プライベートチャットやグループでメッセージを送れる
- 初期設定では、アドレス帳に連絡先として追加している人にだけ、電話番号が見える
- 「設定 > プライバシーとセキュリティ > 電話番号」から、公開範囲を変更できる
- ただし、相手がすでに電話番号を知っていて、アドレス帳に保存している場合は、常に見える
また、「ユーザー名」を公開すると、ユーザー名で検索して見つけてもらえるようになります(グローバル検索)。
電話番号とアカウントの関係
- 電話番号ごとに、別々のアカウントになる
- 電話番号を変えたい場合は、設定から番号を変更できる(連絡先やメッセージを引き継げる)
- 変更先の番号に、すでに別のTelegramアカウントがある場合は、先にそのアカウントを削除する必要がある
他のサービスの認証コード
公式FAQによると、Telegramは、第三者のサービスの認証コードを、Telegram経由で送る機能を提供しています。
- コードは、認証済みの「Verification Codes」チャットにだけ表示される
- 自分が操作していないのにコードが届いた場合は、別の人が、誤ってあなたの電話番号を入力した可能性がある
- いずれの場合も、Telegramアカウントは安全と案内されている
暗号化:クラウドチャットとシークレットチャット
公式FAQには、次のように書かれています。
| 種類 | 暗号化 | 特徴 |
|---|---|---|
| クラウドチャット(通常の1対1・グループ) | サーバーとクライアント間の暗号化 | 複数端末で同期され、端末を失っても別の端末から利用できる |
| シークレットチャット | クラウドチャットに加えて、クライアント同士の暗号化(追加の層) | 特定の2つの端末間だけで使う |
- 暗号化は、256ビット対称AES暗号、2048ビットRSA暗号、Diffie–Hellman鍵交換にもとづくと説明されている
- 公式FAQでは、ソースコードやプロトコルが公開されており、誰でも確認できると説明されている
「通常のチャットは、端末間(エンドツーエンド)で暗号化される」と考えている方もいますが、公式FAQの説明では、端末間の暗号化は、シークレットチャットの特徴です。通常のチャットは、サーバー経由で暗号化され、クラウドに保存される仕組みです。
2段階認証
公式FAQには、次のように書かれています。
- SMSコードでのログインは、メッセージアプリでは一般的だが、より高い安全性を求める場合は、追加のパスワードで保護することが推奨されている
- 「設定 > プライバシーとセキュリティ > 2段階認証」で設定する
- 有効にすると、SMSコードとパスワードの両方が、ログインに必要になる
- パスワードを忘れた場合に備えて、復旧用のメールアドレスを設定できる
メッセージの削除
- 1対1の会話では、自分が送った・受け取ったメッセージを、双方の端末から削除できる(グループでは、自分のメッセージのみ)
- チャット履歴全体を、双方の端末から消すこともできる
- 削除したメッセージは、チャットに痕跡を残さない
アカウントの自動削除
公式FAQには、次のように書かれています。
- 18か月以上オンラインにならなかった場合、アカウントは、メッセージ・メディア・連絡先・クラウドに保存しているすべてのデータとともに削除される
- この期間は、設定で変更できる
ボットを使うときの注意
公式FAQ「Are bots safe?」には、次のように書かれています。
- ボットは、公開名・ユーザー名・プロフィール画像と、自分が送ったメッセージしか見られない
- 最終ログイン日時は見られず、電話番号も、自分から教えない限り見えない
- ボットは、見知らぬ人として扱う。パスワード、Telegramのコード、銀行口座番号などは、頼まれても教えない
- ボットから送られたファイルを開くときは、人間から送られた場合と同じように注意する
使う前に確認したいこと(一般的な考え方)
ここは、公式FAQの内容を踏まえた、一般的な整理です。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 電話番号の公開範囲 | 初期設定は「連絡先のみ」だが、設定で変更できるため |
| 2段階認証 | SMSコードに加えて、パスワードで保護できるため |
| ユーザー名を公開するか | 公開すると、検索で見つけられるため |
| 見知らぬ人からのメッセージ・ボット | 公式FAQでも、見知らぬ人として扱うよう案内されているため |
| 秘匿性の高い会話 | シークレットチャットを使う(通常のチャットは、クラウドに保存される) |
公式FAQで確認できなかったこと
- 日本語版の公式FAQ(今回確認できたのは、英語版です)
- 利用できる最低年齢:今回確認した公式FAQの範囲では、確認できませんでした(アプリの利用規約で確認してください)
- 日本での利用状況や、日本の法令への対応
よくある質問(FAQ)
Q1. Telegramは無料ですか?
公式FAQには、「無料」と書かれています。プレミアム機能については、別の公式ページがあります。
Q2. 電話番号は、知らない人に見えますか?
初期設定では、連絡先として追加している人にしか見えません。ただし、相手が番号を知っていて、アドレス帳に保存している場合は見えます。
Q3. 通常のチャットは、端末間で暗号化されますか?
通常のチャット(クラウドチャット)は、サーバーとクライアント間の暗号化です。クライアント同士の暗号化は、シークレットチャットの特徴と、公式FAQに書かれています。
Q4. アカウントは、自動で削除されますか?
18か月以上オンラインにならなかった場合、アカウントとすべてのデータが削除されます。期間は、設定で変更できます。
Q5. ボットに、個人情報を教えても大丈夫ですか?
パスワード、Telegramのコード、銀行口座番号などは、頼まれても教えないよう、公式FAQで案内されています。
まとめ
- Telegramは、無料で、複数端末で同期して使えるメッセージアプリ
- 電話番号は、初期設定では連絡先にしか見えない。設定で公開範囲を変更できる
- 通常のチャットはクラウドチャット。端末間の暗号化は、シークレットチャットの特徴
- 2段階認証を設定すると、SMSコードとパスワードの両方が必要になる
- 18か月以上オンラインにならないと、アカウントが自動で削除される(期間は変更可)
参考にした公式情報(2026年10月14日確認)
- Telegram「Telegram FAQ」:https://telegram.org/faq

