結論から言うと、LINEでやり取りする画像の「黒塗り」は、ペンでなぞっただけだと、明るさやコントラストの調整で下の文字が透けて見えることがあります。
これはLINE独自の不具合ではなく、iPhoneの「マークアップ」機能の仕様に由来する現象で、2018年に実際にSNSで指摘され、複数のニュースサイトでも取り上げられた話です。
「line 塗りつぶし 見る方法」で検索して来た方も多いと思いますが、正確には「他人の黒塗りをこっそり見る裏技」ではなく、「自分が送る黒塗り画像が、実は透けてしまっているかもしれない」という注意喚起の話です。
この記事でわかること
この記事では、次の内容を順番に解説します。
- 黒塗りが透ける現象が、いつ・誰の投稿で話題になったのか
- なぜマークアップの黒塗りが透けてしまうのか、仕組みの説明
- 自分が送った画像が透けていないか確認する手順
- 図形やトリミングを使った、より安全な隠し方
- LINEで送るときに気をつけたいポイント
先に一言でまとめると、マーカーペンでの黒塗りは仕様上「半透明」なため透けやすく、太字ペンか図形(四角形)で塗りつぶすか、そもそもトリミングで写さないほうが安全です。
LINEの黒塗り画像は透ける?結論と現象の正体
まず整理しておきたいのですが、LINEアプリそのものに「塗りつぶし機能」という公式機能が用意されているわけではありません。
多くの方が検索している「LINE 塗りつぶし」というキーワードの正体は、送信者がiPhoneの写真編集機能「マークアップ」のペンや図形を使って画像の一部を自分で隠し、それをLINEで送っている、そのケースを指しています。
そしてこの「黒塗りが調整次第で透けて見える」という現象は、実は最近始まった話ではなく、はっきりとした発端があります。
いつ・誰の投稿で話題になったのか
この話題の発端は、2018年12月18日に、X(当時のTwitter)ユーザーである「Appleのマメ」さん(アカウント名@jetdaizu、ブログ「Time Story」運営者)が投稿した1本のツイートです。
投稿の内容は、「iPhoneの標準機能『マークアップ』で塗りつぶした文字は、明るさとコントラストを変えると透けて見えてしまいます」というもので、実際にLINEのトーク画面をマークアップで黒塗りした画像を添えて公開されました。
この投稿はまたたく間に拡散され、J-CASTニュースや「男子ハック」といったIT系メディアが記事化し、さらに詳しい検証が行われることになります。
「男子ハック」の記事では、この現象自体はAppleのマメさんの投稿より前の2018年3月にも、海外メディアの9to5Macがすでに注意を呼びかけていたことも紹介されています。
つまり「黒塗りが透ける」という指摘は、2018年3月に海外で最初に取り上げられ、同年12月に日本のSNSで再拡散し、そこから今日まで繰り返し話題になり続けているテーマだと理解すると分かりやすいです。
2026年に入ってからも、ショート動画やまとめアカウントで同じ内容の投稿を見かけることがあり、世代を超えて再拡散が続いています。
なぜ透けるのか|マークアップの「マーカー」の仕組み
なぜ黒く塗ったはずの文字が、後から見えてしまうのでしょうか。
Appleのマメさん本人も取材に対し、「マークアップ機能のマーカーペンは元々透過性のあるものであったため、過度のコントラストを与えるとどう見えるのか、興味本位で試したのがきっかけです」と説明しています。
つまり原因ははっきりしていて、マークアップの「マーカー」ペンは、仕様として最初から半透明に作られているという点です。
マークアップには「太字」「マーカー」「鉛筆」という3種類のペンがありますが、このうち画面上で最も濃い黒に見える「マーカー」を使っても、内部的には完全な不透明にはなっていません。
そのため、画像を保存したあとで写真アプリの「調整」機能を開き、明るさ・コントラスト・シャドウ・露出などを大きく動かすと、塗りつぶしの下に隠れていた文字がうっすら浮かび上がってしまいます。
実際に、この現象を検証したブログ記事では、マーカーで文字を一筆書きで3〜4往復ほどなぞって指を離し、それを2セット繰り返した程度の塗り方だと透けてしまい、3セット目までしっかり重ね塗りをして初めて完全に見えなくなった、という具体的な検証結果も報告されています。
つまり「なんとなく黒く塗った」程度では、透けるかどうかのギリギリのラインに乗ってしまいやすい、ということです。
一方で、3種類あるペンのうち一番左にある「太字」ペンは、仕様上マーカーよりも不透明度が高いため、同じように塗っても透けにくいとされています。
自分の画像が透けていないか確認する手順
自分が送った画像や、これから送ろうとしている画像が「安全な黒塗りかどうか」を確認したい場合は、次の手順で自分自身の投稿をチェックできます。
1. 写真アプリで対象の画像を開く
2. 右上の「編集」をタップする
3. 「調整」メニューを開く
4. 「明るさ」「コントラスト」「シャドウ」「露出」のスライダーを大きく動かしてみる
5. 黒塗りした部分の輪郭や文字がうっすら見えないか確認する
ここで少しでも文字が透けて見えるようなら、その黒塗りは十分な状態とは言えません。
Androidスマホの場合も、標準の写真編集アプリに明るさ・コントラストを調整する機能があるため、基本的な考え方は同じです。
機種やOSのバージョンによって「調整」メニューの表示位置が多少異なる場合もあるので、見当たらないときは編集画面のアイコンを一通りタップして探してみてください。
自分のスマホで一度チェックしておくだけで、「知らないうちに情報が見えていた」という事態をかなり防げます。
安全に隠すやり方|図形塗りつぶし・太字ペン・トリミング
読者の方が本当に知りたいのは、「透ける仕組み」よりも「どうすれば安全に隠せるか」だと思うので、こちらも合わせて紹介します。
マークアップで隠す場合、Appleのマメさん自身がリプライで勧めていたのが、「図形や別の画像を貼り付けるのがベスト」という方法です。
iPhoneのマークアップ機能で図形を使う手順は、次の通りです。
1. 画像を選択して「編集」をタップする
2. 右上のペンマークをタップして「マークアップ」を表示する
3. ペンツールの横にある「+」をタップする
4. 「□(四角形)」のアイコンを選ぶ
5. 図形の大きさと位置を、隠したい部分に合わせて調整する
6. 色選択の中から黒「■」を選ぶ
図形(四角形)は面で完全に覆う仕組みのため、マーカーのように内部が半透明になる心配が少なく、明るさやコントラストを調整しても下の文字が透けて見える心配は少なくなります。
どうしてもペンで済ませたい場合は、3本あるうちの「太字」ペンを選ぶと、マーカーに比べて透けにくいとされています。
Appleのマメさんは、「もしくは塗り潰せたと思った画像をスクショして使用するのも良しです」ともアドバイスしており、一度塗りつぶした画像を保存してからさらにスクリーンショットを撮る、という一手間も有効とされています。
隠し方ごとのメリット・デメリット
塗りつぶしの方法ごとに、メリットと注意点を整理しておきます。
マーカーペンでの黒塗り
- メリット:操作が簡単で、パッと隠せる
- デメリット:仕様上半透明のため、明るさ調整で透けるリスクが高い
太字ペンでの黒塗り
- メリット:マーカーより不透明度が高く、透けにくい
- デメリット:ペン幅の調整が甘いと、細かい部分に隙間ができやすい
図形(四角形)での塗りつぶし
- メリット:面で完全に覆えるため、透けるリスクが低い
- デメリット:図形の位置合わせに少し手間がかかる
該当部分のトリミング(切り取り)
- メリット:情報そのものを画像から除くため、もっとも確実
- デメリット:画像全体の構図が変わってしまう場合がある
これを一覧表にすると、次のようになります。
| 塗りつぶし方法 | 特徴 | 透けるリスク |
|—|—|—|
| マーカーでなぞる | 仕様上半透明で、隠す用途には不向き | 高い |
| 太字ペンでなぞる | マーカーより不透明度が高い | やや低い |
| 図形(四角形)+黒 | 面で完全に覆いやすい | 低い |
| 該当部分をトリミング | そもそも情報自体を画像から除く | もっとも低い |
個人的には、クレジットカード番号や住所、電話番号など本当に見られたくない情報は、黒塗りよりも「その部分ごと写さない」「トリミングで切り取る」方が確実だと感じています。
黒塗り加工は便利ですが、「隠した気になってしまう」こと自体がリスクだと考えた方がよさそうです。
LINEで送るときの注意点とトラブル対策
「LINE 塗りつぶし」というキーワードで検索されている背景には、LINEでのやり取りに対する不安もあると思います。
LINEに限らず、SNSやメッセージアプリは送信時に画像を圧縮する場合があり、この過程で見え方が変化することも報告されています。
そのため、次のような点を意識しておくと安心です。
- 重要な個人情報は、黒塗りよりもトリミングで写さないようにする
- 黒塗りする場合はマーカーではなく太字ペンか図形ツールを使う
- 送信前に、自分でも明るさ調整をして透けていないかチェックする
- 心配な場合は、画像ではなくテキストで直接伝える
もし送ったあとで「透けていたかもしれない」と気づいた場合は、慌てずに次の対応を確認してみてください。
- 送信取消の機能が使える時間内であれば、早めに取り消す
- 相手に事情を伝え、画像の削除をお願いする
- 今後同じ情報を送るときは、隠し方をトリミングに切り替える
黒塗り加工は便利な機能ですが、「マーカーでサッと塗ればOK」と思い込まず、大事な情報は太字ペンや図形で隠すか、そもそも写さないようにするクセをつけておくと安心です。
世間の反応と注目ポイント
Appleのマメさんの投稿は2018年当時から大きな反響を呼びましたが、その後もこの話題は形を変えながらSNS上で再拡散され続けています。
近年ではショート動画やまとめアカウントが「知らないと危険」「保存必須」といった切り口で取り上げることが多く、実際に自分で黒塗りした書類を家族に送ったあとで、文字が見えてしまったことに気づいたという投稿も見られます。
一方で、内容を見ると分かる通り、これは特別なハッキング技術ではなく、標準の写真編集アプリの仕様だけで起こりうる現象です。
だからこそ、「難しい話ではないのに、意外と知られていない」という点が、2018年の発端から現在まで、繰り返し話題になり続けている理由だと考えられます。
同時に、この情報は「他人の黒塗りをこっそり暴くための裏技」としてではなく、「自分が発信する情報を守るための知識」として使うべきものです。
黒塗りされた画像には、免許証番号や口座情報など、本人が意図的に見せたくないと判断した情報が含まれていることが多いためです。
考察・今後の見通し
ここからは私見になりますが、この手の「隠したつもりが見えてしまう」問題は、今後も形を変えて繰り返し話題になると考えられます。
理由は単純で、写真編集アプリの機能はOSアップデートのたびに変わっていくため、「今の設定では安全」と思っていたやり方が、数年後には通用しなくなる可能性があるからです。
実際、2018年3月に9to5Macが指摘し、同年12月にAppleのマメさんの投稿で日本国内に広まってから、すでに7年以上が経っていますが、マークアップのマーカーが半透明であるという基本的な仕様自体は、筆者が確認した範囲では大きく変わっていません。
つまり「一度話題になったから、今はもう解決している」とは限らない、という点は覚えておいたほうがよいと考えます。
また、モザイク処理した画像から元の情報が推測できてしまう、という指摘も過去に繰り返し話題になっており、黒塗りやモザイクといった加工全般に共通のリスクがあると筆者としては感じています。
家族や職場でスマホを使う40代・50代の世代にとって、こうした情報は「知っているかどうかで結果が大きく変わる」典型的な内容だと思います。
子どもの学校関連の書類や、通院時の領収書などをLINEで家族に共有する場面は少なくありません。
こうした場面こそ、黒塗りの安全性を一度見直しておく価値があると考えます。
今後は、写真編集アプリ側が「不透明度が低い状態で保存しようとすると警告を出す」といった安全機能を追加してくれると、こうしたトラブルはさらに減っていくのではないかと個人的には期待しています。
それまでは、利用者側が「黒塗り=絶対安全ではない」という前提を持っておくことが、一番の対策になると考えられます。
まとめ
LINEでやり取りされる画像の「塗りつぶし」は、マーカーペンでの黒塗りだと、明るさやコントラストの調整で透けて見えることがあります。
この現象は2018年3月に海外メディアが、同年12月にはX(当時Twitter)ユーザーのAppleのマメさんが指摘し、J-CASTニュースや男子ハックといったメディアも取り上げた、はっきりとした発端のある話題です。
安全に隠したい場合は、太字ペンや図形(四角形)ツールでしっかり覆うか、そもそも該当部分をトリミングで写さないようにするのが確実です。
まずは自分が過去に送った画像を一度チェックしてみて、必要であれば今日から隠し方を見直しておくと安心です。
よくある質問
LINEには「塗りつぶしメッセージ」という公式機能がありますか?
いいえ、公式の機能名ではありません。iPhoneのマークアップなど写真編集アプリで黒塗り加工した画像をLINEでやり取りする際の呼び方として、便宜的に使われている表現です。
マーカーで黒く塗った画像は必ず透けて見えますか?
必ずではありませんが、マーカーは仕様上半透明のため、明るさやコントラストの調整で透けやすい傾向があります。心配な場合は太字ペンや図形ツールでの塗りつぶしに変更することをおすすめします。
一番安全な隠し方は何ですか?
情報自体を画像に写さないよう、該当部分をトリミングで切り取る方法がもっとも確実です。塗りつぶす場合は、図形ツールでしっかり覆う方法が安全性の高い方法とされています。
