g LINE VOOMの危険性と安全な使い方・プライバシー設定 - オススメSNSアプリ徹底解説・選び方から使い方まで!

LINE VOOMの危険性と安全な使い方・プライバシー設定

スマートフォンの通知画面に不審なメッセージが届いているイメージ。画面には「確認が必要です」という警告テキストが見えている LINEの使い方

2024年、ブラウザ版LINE VOOMでユーザーの個人情報が外部に誤表示されるセキュリティ事故が2回発生し、LINEは2025年1月に公式発表した。限定公開の投稿内容まで外部に漏れていた可能性があり、40代でLINEを日常的に使っている方にとって決して他人事ではない。この記事では事故の全容と、今すぐ確認すべきプライバシー設定の手順を具体的に解説する。


LINE VOOM 情報漏えい事故の全容——2024年に何が2回起きたか

まず事実を整理しておく。

LINEが2025年1月に公式発表した内容によると、ブラウザ版LINE VOOMで2回にわたりセキュリティ事故が発生していた。

  • 第1回:2024年9月22日〜26日
  • 第2回:2024年11月3日〜5日

この期間中、LINE VOOM(ブラウザ版)に外部からアクセスがあった際、本来表示されるべき動画の代わりに、投稿者や閲覧者に関する情報が文字列で表示されてしまう不具合が起きていた。

具体的に誤表示された可能性のある情報は次のとおりだ。

  • 投稿者・直前に閲覧したユーザーの内部識別子(暗号化済み)
  • LINEのユーザー名
  • プロフィール画像のURL
  • 投稿テキストの内容
  • 投稿の公開設定
  • いいね数

なかでも深刻なのは、「限定公開」に設定していた投稿の情報まで、公開範囲外に誤表示されていたという点だ。「友達だけに見せているつもり」だったコンテンツが、意図しない第三者に見えていた可能性がある。

LINEは原因について、「構築に使用しているオープンソースのプログラム(OSS)の脆弱性」と説明している。外部からのアクセスにより、本来サーバーに保管しないユーザー情報を一時保管してしまうシステム不具合が発生し、誤表示につながったとのことだ。

影響を受けたユーザーの具体的な人数についてはLINEの公式発表に記載がなく、現時点では不明だ。また、総務省や個人情報保護委員会への報告有無についても、公式発表の範囲では筆者は確認できていない。

そして最も気になるのは「なぜ2回目が起きたか」という点だ。

1回目の事故(9月)でOSSの脆弱性が発覚したなら、なぜ11月に同様の事象が再発したのか。LINEの公式発表にはこの点についての明確な説明がない。パッチ適用のタイミングや管理体制に何らかの問題があった可能性を、筆者は排除できないでいる。「1回きりのシステムミス」ではなく、対応プロセス自体に課題があったのではないかという疑念が残る。

この事故を受けてLINEは、検索エンジンやアーカイブサイトに誤表示ページが保存されていることを確認し、削除依頼を実施した。ユーザーに対しても、誤表示ページを保存している場合は削除するよう呼びかけている。

また、限定公開の投稿内容が第三者に見えていた期間があるため、今後その投稿に関連する不審なメッセージが届く可能性があるとして、LINEは注意を促している。

なお、この事故の詳細はLINEの公式サポートページで確認できる。「LINE VOOM 不具合」などで検索し、一次情報を直接確認することをすすめたい。



LINE VOOMの仕組み——「友達」と「フォロワー」を混同すると危険

※画像はAIによるイメージ

セキュリティ事故の話をしたあとで、そもそもLINE VOOMがどういう仕組みのサービスなのかも確認しておきたい。ここを誤解したまま使っていることが、プライバシートラブルの最大の原因だからだ。

LINE VOOMは2021年、「タイムライン」機能がリニューアルされる形で生まれたショート動画プラットフォームだ。

最大の特徴は、LINEの「友達」ではない人にも投稿が届くという点だ。

従来のタイムラインは「LINEの友達」の投稿しか表示されなかった。しかしLINE VOOMは「フォロワー」ベースのSNSに生まれ変わり、フォローしていない人でも「おすすめ」タブで動画を見られる仕組みになっている。TikTokやInstagramのリールに近い構造だ。

  • 友達: LINE公式アカウントからメッセージを送り合える関係
  • フォロワー: メッセージのやりとりはできないが、VOOM上で動画を見てもらえる関係

つまり「LINE VOOMでフォローしても、LINEの友達になるわけではない」し、「フォローされてもLINEのメッセージは届かない」。この2つは別の関係性だ。

そして、「全体公開」に設定した投稿は、フォロワーでも友達でもない、まったく見知らぬ人にも表示される可能性がある。これがLINE VOOMの最重要リスクポイントだ。

40代の方の場合、「LINEでつながっている人にだけ見せているつもり」でLINE VOOMに投稿していると、実際には不特定多数に公開されていた……という状況が起きやすい。

筆者自身も最初に設定を確認したとき、「おすすめへの表示」と「外部サービスへの表示」がデフォルトでオンになっていて少し驚いた。何も考えずに使い続けていたら、意図せず情報を広く公開していたかもしれない。「LINE=プライベートな連絡ツール」というイメージのままVOOMを使い始めると、仕組みの違いに気づかないまま情報を公開し続けてしまう。これは40代に限らず、スマホに慣れた世代でも陥りやすい落とし穴だと感じた。



LINE VOOM 情報漏えいリスク——日常使いで注意すべき4つのポイント

セキュリティ事故とは別に、日常的な使い方のなかにも注意すべき点がある。LINE VOOMの日常的なリスクは大きく4つある:①全体公開の誤設定、②検索エンジン露出、③フォロー通知、④コメント無制限だ。

① 投稿が意図せず全体公開になっている

LINE VOOMの投稿は、設定によっては「全体公開(誰でも見られる)」になる。動画を投稿する際に公開範囲をきちんと確認しないまま投稿してしまうと、見知らぬ人にも届く。筆者の感覚では、SNSに慣れていない40代の方ほど「とりあえず投稿」してしまい、後から公開範囲に気づくケースが多いと思う。

② プロフィールが検索エンジンに表示される可能性がある

設定によっては、LINE VOOMのプロフィールや投稿がGoogleやYahoo!の検索結果に表示される場合がある。「LINE内だけの話」と思っていた情報が、検索エンジン経由で外部に出てしまうリスクだ。筆者確認時点(2025年1月)では、この設定はデフォルトでオンになっていた。個人利用なら確認・オフを検討したい。

③ フォローしたことが相手に通知される

LINE VOOMで誰かをフォローすると、相手に通知が届く仕様になっている。「こっそり見ていたい」という場合でも、フォローした瞬間に相手に知られる点は覚えておきたい。

④ コメント欄が誰でも書き込める状態になっている

全体公開の投稿には、フォロワー以外のユーザーからもコメントが届く場合がある。スパムや不快なコメントへの対策を取っておかないと、思わぬトラブルになりやすい。



LINE VOOM 情報漏えい対策——今すぐ確認すべきプライバシー設定手順

危険性を踏まえたうえで、実際に設定を見直す方法を解説する。

LINEアプリのLINE VOOM設定は、以下の手順で確認できる。

【基本の設定確認手順】

1. LINEアプリを開いてVOOMタブをタップ
2. 右上のプロフィールアイコン→「設定」へ
3. 「コンテンツ公開範囲の設定」を確認する

ここで確認・変更すべき主な項目を順番に説明する。

① おすすめへの表示設定

「LINE VOOMのおすすめに投稿を表示する」という項目をオフにすると、フォロワー以外の人のタイムラインに自分の動画が表示されなくなる。「知り合いにだけ見せたい」という方はここをオフにしておくのが無難だ。筆者確認時点(2025年1月)ではデフォルトでオンになっていた。

② 外部サービスへの表示設定

「外部サービス(GoogleやYahoo!検索)にLINE VOOMのプロフィールや投稿を表示する」という設定も、筆者確認時点(2025年1月)ではデフォルトでオンになっていた。個人利用なら、まずここをオフにすることを検討したい。

③ フォロワー数の表示設定

LINE VOOMのプロフィールに「フォロワー数を表示する」かどうかを選べる。個人利用なら非表示にしておいても困ることはほとんどない。

④ コメント・いいねの制限設定

投稿ごとに「いいねやコメントを受け付けるか」「コメントを自動承認するか」を設定できる。NGワードの登録や、スパムユーザーのブロック機能も積極的に活用しよう。

⑤ 投稿時の公開範囲の確認

投稿ごとに「全体公開」「フォロワーのみ」「友達のみ」などの公開範囲を選べる。動画を投稿する際は、必ずこの設定を意識的に確認する習慣をつけることが重要だ。



2024年情報漏えいの被害を自分で確認するには

※画像はAIによるイメージ

LINEから個別の被害通知は出ていない。対象期間(2024年9月22日〜26日・11月3日〜5日)にブラウザ版LINE VOOMを利用していた方は、以下の点を意識しておこう。

  • 対象期間中に投稿した内容(特に限定公開のもの)の内容を振り返る
  • 今後、その投稿内容に関連する不審なメッセージが届く可能性がある
  • 不審なリンクや連絡には絶対に応答しない

自分の情報が漏れたかどうかを確実に確認する手段は現時点では公開されていない。LINEの公式サポートページで最新の対応状況を確認することを強くすすめたい。

また、誤表示ページをスクリーンショットなどで保存していた場合は、削除するようにというLINEの呼びかけがある点も覚えておきたい。自分だけでなく、他のユーザーの情報を保持し続けることにもなるためだ。



よくある質問

LINE VOOMで投稿すると、友達全員に通知が届くの?

投稿しただけで友達全員に通知が届くわけではない。ただし「おすすめ」設定がオンの場合、フォロワー以外のユーザーのタイムラインにも動画が表示される可能性はある。フォローしてくれている相手には投稿が届きやすくなる仕組みだ。

過去に投稿した動画を非公開にする方法は?

投稿済みの動画の公開範囲は後から変更できる。VOOM上の投稿を開いて設定から「公開範囲」を変更すれば、既存の投稿を非公開や限定公開に切り替えることが可能だ。2024年の情報漏えい対象期間に投稿した内容が気になる方は、この方法で非公開に切り替えておくとよい。

LINE VOOMで収益化するとプライバシーリスクは上がるの?

LINE VOOMには「LINE VOOM Creator Program」という収益化の仕組みがあり、フォロワー数・投稿数などの条件を満たしてLINEの審査を通過する必要がある。ただし収益化を目指して投稿を増やすほど「全体公開」状態を広げることになるため、プライバシーリスクと収益化はトレードオフの関係にある。収益化を意識するなら、プライバシー設定の見直しをより丁寧に行うことが重要だ。最新の収益化条件はLINEの公式ページで確認してほしい。



LINE VOOMは危険なのか——筆者の結論

今回の記事を書くにあたって改めてLINE VOOMに向き合い、自分の設定も確認し直した。率直な考えを書く。

まず、2024年に起きたセキュリティ事故は軽視できない。

「暗号化されていた」「外部識別子だった」という説明はあるものの、限定公開の投稿情報まで外部に誤表示されていた事実は重い。しかも同じOSS脆弱性が引き金となる事故が2カ月半の間に2回発生している

1回目の事故(9月)で脆弱性が発覚したなら、なぜ11月に同様の事象が再発したのか。事故解説セクションでも触れたが、LINEの公式発表にはこの点についての明確な回答がない。原因がOSSの脆弱性に起因するならば、パッチ適用のタイミングや管理体制の問題が再発を招いた可能性を排除できないと筆者は考えている。同様のリスクが今後完全にゼロとは言い切れない。

振り返ると、LINEは2021年にも個人情報の管理体制に関する問題が社会的に大きく取り上げられたことがあった。当時は国内外のサーバー管理の問題が焦点だったが、今回はシステム脆弱性の問題だ。LINEヤフー統合後の体制整備が進んでいる時期に重なった事故でもあり、サービスの規模が大きいがゆえにセキュリティ上の問題が繰り返し表面化するリスクを持っているという点は、ユーザーとして覚悟しておく必要があると感じる。

一方で、「LINE VOOMが危険だから使うな」という結論には個人的にはならない。

問題の本質は、LINE VOOMの仕組みを「LINEの友達機能の延長」として誤解したまま使っていることにある。LINE VOOMはTikTokやInstagramと同じ「フォロワー型の公開SNS」だ。「全体公開」設定を使えば不特定多数に届くのは当然の仕様であり、それは「危険」ではなく「そういうサービス」なのだ。

問題が起きるのは、この仕組みを知らないまま「家族や友達にだけ見せているつもり」で使っているケースだ。

40代の方に特に伝えたいのは、LINE VOOMを使い始める前に「自分はどの範囲に公開するか」を意識的に決めるという一手間の重要性だ。設定を確認するだけで、大半のリスクは大幅に下げられる。筆者自身も設定を見直してみたところ、「おすすめ表示」「外部サービス表示」がデフォルトでオンになっていた。知らないまま使い続けていたら、意図せず情報を広く公開していたかもしれない。

LINE VOOMは使い方次第で有益なSNSツールになる。ただし「LINEの内輪の機能」ではなく「外に開かれたSNSプラットフォーム」という前提を持ったうえで使うことが、安全な活用の第一歩だと考えている。



まとめ

LINE VOOMの危険性には、2024年に実際に起きたセキュリティ事故(ユーザー情報の誤表示・2回発生)と、仕組みを誤解したまま使うことによるプライバシーリスクの2つがある。

安全に使うために今すぐ確認すべき設定は次の3点だ。

  • おすすめへの表示をオフにして、見知らぬ人への露出を防ぐ
  • 外部サービスへの表示をオフにして、検索エンジンへの表示を防ぐ
  • 投稿ごとの公開範囲を毎回確認する習慣をつける

LINE VOOMは「友達機能の延長」ではなく「外に開かれたSNS」だという理解を持ったうえで、プライバシー設定をしっかり確認してから使うことを強くすすめたい。

タイトルとURLをコピーしました